Communities and Justice

Sexual consent in Japanese

性的同意

ご自身や知人の方に危険が差し迫っている場合には、電話番号トリプルゼロ(000)の警察へ電話してください。

NSW州における性的同意法

NSW州では、性的同意は性犯罪法において欠かせない部分を占めています。性犯罪は、誰かが性交や性的接触などの性行為に同意しない時に発生します。

性行為の際、自由意志を持ってかつ任意でその性行為に同意した場合、その人は性行為に同意したことになります。

同意は性行為の都度、行為の種類を問わず、行為中ずっと得られていなければなりません。ある行為に対して同意をしたとしても、その他の行為に対して同意したことにはなりません。ある人物との性行為に同意した場合でも、別の人物との性行為に同意したことにはならず、違う機会に同じ人物との性行為に同意したことにもなりません。同意はいつでも撤回することができます。

同意を伝えるには相手に何かを言ったり、何かをしたりする必要があります。同意は言葉、またはジェスチャーを用いて伝えることができます。

性的同意法は同意が存在しない状況をいくつか定めており、これには次のものがあります。

  • 無意識である場合
  • 眠っている場合
  • 薬物やアルコールによる多大な影響を受けており、同意を与える能力がない場合
  • 自らや他人に対する暴力、暴力への恐怖心、深刻な危害への恐怖心、または同意を強要または強制されたことを理由として性行為を行う場合
  • 重大な不正行為によって言葉巧みに性行為を行わされた、または認知機能障害などによって同意を与える能力がない場合

性犯罪に対する刑事訴訟では、検察は性行為に対して原告が同意を与えなかった旨、そして同意が得られていないことを被告が認識していた旨を合理的疑いの余地なく証明しなければなりません。次の場合、合意が得られていなかったことを被告が認識していたものとされます。

  • 合意が得られていなかったことを実際に認識していた場合
  • 合意という問題について、意に介さなかった場合
  • 原告が合意したと被告が考えたとしても、それが状況を鑑みると合理的でない場合

被告が性行為前の合理的な時間内、または性行為中において、相手が同意しているかどうかを確認するために何も言ったり、何もしたりしなかった場合には、同意があったものと考えるのは合理的ではありません。ただし被告に重大な精神衛生上の障害や認識障害があった場合は、この規定の適用が除外されます。

性的同意に関する新しい法律は、2022年6月1日より施行されました。性犯罪における合意は、現在ではCrimes Act 1900 (1900年犯罪法第3条、10項、1A号に規定されています)。新たな号は、「性行為」「性的接触」「性暴力」の犯罪(および各々のより悪質な犯罪)に対して適用されます。

相手の同意が得られていることの確認には、性行為中の継続的コミュニケーションを要します。州政府のMake No Doubt(メイク・ノー・ダウト、疑いの余地をなくそう)キャンペーンでは、性的合意に関する積極的な会話を推奨しています。

性暴力支援サービス

あなたや知人が性暴力を体験したことがある場合には、次の支援を利用できます。

通訳や翻訳サービスが必要な方は電話番号 131 450TIS National(翻訳通訳サービス)へお電話ください。このサービスは無料で利用できます。

1800RESPECT

1800 737 732へお電話ください

1800RESPECTでは性暴力被害を受けた方々に対して被害防止プラン、カウンセリング、情報提供、他機関への紹介などの支援を、毎日24時間提供しています。

NSW Sexual Violence Helpline (NSW州性暴力ヘルプライン)

1800 424 017へお電話ください

NSW州性暴力ヘルプラインではNSW州に居住する性暴力被害を受けた方すべて(その友人、家族、支援者を含む)を対象に、毎日24時間支援を提供しています。

Immigrant Women's Speakout Association(移民女性スピークアウト協会)

(02) 9635 8022へお電話ください

協会ではNSW州に居住する移民女性や難民女性を対象に、情報提供や他機関への紹介を行っています。

聴覚障害者や難聴の方は、1300 555 727National Relay Service(全国リレー・サービス)へお電話ください。

Last updated:

30 Jun 2022